どうも、不良には頭を下げる一方の僕です。今回はヤンキー茶道漫画の「 お茶にごす。 」という漫画が面白すぎたので
第一巻レビューさせて頂きます。
お茶にごす。 の登場人物
船橋雅矢(まークン)
本作の主人公。
開架高校一年生。
喧嘩が恐ろしく強く、向かうところ敵なし。
残虐非道なその姿がまるで悪魔のようなので、デビルまークンと恐れられている。
優しい人生を望み、喧嘩を極力しない宣言をするが、過去に買った因縁が働き、結局喧嘩をしてしまう悪循環に陥っている。
茶道部の部長「姉崎 奈緒美」にの勧誘により、茶道部に入部した。
基本的に人の為に喧嘩をする。
山田 航
開架高校一年生。
船橋の親友、ルックスが良く、女子ともコミュニケーションが上手くとることができる。
船橋同様喧嘩が強く、時には船橋と一緒に喧嘩をするといったシーンも多くある。
船橋と一緒に茶道部に入り、茶道の心を学ぶ。
浅川 夏帆
開架高校一年生。
茶道作法は全くの素人だが、部長に惹かれ、茶道部に入る。
真っ直ぐな性格で、不良が嫌い。ヤンキーと揉め事になっても動じないで対処する。
船橋の圧倒的な強さを見せつけられ、悔しいという感情を持ち、敵対心を持つ。
ただ、優しさも持ち合わせ、時には船橋の味方をする時がある。
姉崎 奈緒美
茶道部の部長。
高校生らしくない、穏やかで大人っぽい話し方をし、広くて誠実な心を持っている。
とても人を慈しむ心に長けており、外見で人を判断しない。(船橋は怖かったがそれを隠して勧誘した)
少し天然な面もあるが、部員からも慕われ、船橋、浅川共に憧れの存在として、茶道部に君臨している。
第一巻
外見が悪魔のようで、善人からは避けられ、ヤンキーには喧嘩をふっかけられる残念な男、船橋
今日もオラついたリーマンを目だけで怯えさせていた。
ただ、船橋自身喧嘩は好きではなく、望んでもいない喧嘩人生に終止符を打とうとしていた。
今日も元気に絡まれるが、喧嘩を拒む船橋。そして次の瞬間。
はい、おしまい。
結局喧嘩をしてしまうのです。
幼い頃から喧嘩をしてきたので、条件反射でやっつけてしまうみたいです。
船橋本人も喧嘩にはうんざり、親友の山田からも、喧嘩をして、恨みを積み重ねてきた自分のせいだと気づけ、と諭される。
そんな彼らももう高校一年生、どうにかして順風満帆な高校生活がしたいです。
変わらなきゃいけない、そう思った船橋は部活に目をつけます。
あれ?おかしいな・・・誰も声をかけてこない。
どの部活動からしても、部員はいればいるほど良いですよね、ただ、見た目が怖い、そして喧嘩をしてきた悪評があるということで誰も彼らを勧誘しようとしません。(当たり前ですが)
そんな時に1人の女声が声をかけます。
ほ、ほれてまうやろ!!
これだから好きです、部長。
こんな悪評高い、デビルまークンにも優しく接します。ただ、頬には汗が滴っていることから、やはり部長でも怖いものは怖いのです。
これには船橋も
飲みます。
ぐいっと一口で飲み干す船橋、山田もそれに便乗してお茶をいただく。
これもご縁だと、船橋は
こんな邪悪な「入部宣言」ありますか?
茶道が日本一似合わない男船橋が、ここで茶道部に入ります。ついでに山田も入ります。
この入部しますが、校内にドシンと響き渡った瞬間は全校生徒、鳥肌モノです。
ここまで読むと、外見で判断されているのではないか?という話になりますが、次の話から船橋の性格が分かります。
ある日、船橋は茶道部部室と間違えて、アニメ研の部室へと入ってしまいます。
そこで、部員が書いた、漫画を見て褒める船橋。
彼にはいつも通りなのか、これ頂戴と催促をする。
ただ、本当に大事なものだからあげられないと返答されます。
「本当に大事なもの」これがこの話の後のキーワードになってきます。
船橋も念入りに確認していますね。
するとここで、船橋の噂を耳にした不良がやってきました。
原稿にいたずらしようとするのですが、それを船橋が阻止し、ボコボコにします。
当然、喧嘩をしたことがバレると部活を退部するひつようがあるので、必死に船橋は隠れます。
大きな物音を聞きつけた浅川がやってきますが、マンガ研の人たちが隠してくれます。
何故なら、船橋は部員の「本当にだいじなもの」を結果として守ったからです。
良い話やな〜と思っている矢先
別日に屋上で作業しているマンガ研の部員のもとに、不良がやってきました。
嫌な予感しかしないぜ・・・
はい的中!!的中したよ!!
ビリビリに破られてしまいました。
それを見た船橋は行動を始めます。
一連の事件を聞いた山田は、船橋がいなくなったことを知ります。
破いた不良の元へと足を運んでいました。
不良のいちばん大事なもの(壊されると知って、本当に大事なものを差し出しませんでした。)を確認する船橋。
ここで、クイズです!!
オンボロバイクをみた船橋が次にやる行動とは一体何でしょうか!?
はい!正解は「燃やす」です!!
本当に大事なものを壊されたから、その人の本当に大事なものを燃やすという発想、常人にはありません。
さらに、それを躊躇いもなく、スムーズな動作でやり遂げます。
これには、浅川も
と、声を漏らします。確かに恐ろしい強さですよね。
ただ、山田から「バイクに罪はない」と言われ、船橋は頭を抱えます。
そこで、部長が登場
はい、ありがたいお言葉をいただきました。
船橋はこの言葉で復活、謝罪することを決意しました。
マンガ研の部員にも力を借りて、一度燃やしたバイクを再び「痛車」という形で復元し、返しました。
バイクを復元して返したから、お前も原稿を復元して返せと迫る船橋を見た不良は、トラウマを植え付けられ名前を効くだけで吐くようになりました。
ただ一点、この事件がきっかけで
茶道部の部員から、とても一緒にやっていけないと言われてしまいます。
まぁ、そりゃそうですよね、怖いですもの。
これを聞いた山田は
少し考えた後で、非常に爽やかにこう返します。
山田も長年船橋と一緒にいた人物なので、どれだけこれから茶道部に迷惑がかかるか予想できます。
ただ、一言を残して、その場を去ります。
「本当に大事なもの」を壊されたから、相手の「本当に大事なもの」を壊した。
これは結局、自分のためではなく、マンガ研のためを思ってした行動。
因みに、マンガ研の人たちは船橋のことを気に入っています。
諸々考えた茶道部員達、少し可愛そうになったのか、同情の声も混ざってきました。
山田は、残念がるだろうなと思いながら、船橋にそのことを言おうとしますが、その瞬間
浅川ちゃん・・・!!
死ぬほど急いで来たのでしょう。
息を切らして、言葉にならない言葉で山田にしか分からないように伝えます。
一生懸命に人のことを考えられるところ
ここが浅川の良いところです。
こうして、船橋・山田は、無事に茶道部に居られることになりました!
こういった話が後10巻も楽しめるなんてラッキーですね!
1巻総評
不良と茶道のコラボレーションが面白い。
あり得ないんだけど、西森先生だとあり得てしまう構成は非常に読みやすく、次へと早く読みたくなりました。
これから起こる、船橋と浅川の成長に期待をしつつ、次は二巻をレビューしたいと思います。
凄い面白いので、是非読んでみてください。
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