少年によるバスジャック、ネオ麦茶事件

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バスの中

2000年代に2chを嗜んでいた人なら誰でも知っている西鉄バスジャック事件を紹介します。

西鉄バスジャック事件、通称ネオ麦茶事件はテレビでも報道されたバスジャック事件です。

事件の概要

発生時刻:2000年5月3日

死亡者:1名

負傷者:2名

凶器:牛刀

TVアサヒ トリハダスクープ

佐賀県佐賀市の西鉄天神バスセンター行きの高速バスは通常通り運行していました。

バス

ところが九州自動車道の太宰府インターチェンジ付近で刃渡り約40センチの牛刀を持った少年が運転手に牛刀を突きつけた。

更に乗客に対し

 

「天神には行くな、このバスを乗っ取ります」

「おまえたちの行き先は天神じゃない。地獄だ」

 

と言いながらバスをジャックしました。

少年は西鉄天神バスセンターに行かずに九州自動車道をしばらく走行するように運転手を脅し、乗客に対し様々な指示を繰り返したあと、最後にカーテンを閉めるように指示をした。

牛刀

その後、山口県の山陽自動車道に達するまでに乗客3人を切りつけ、2人が負傷し女性1人が死亡してしまった。

 

日本のバスジャック事件において、人質が死亡した初めての事件となる。

 

運転手がジャックされたといえコンビニや銀行のようにすぐに事態を伝えて、応援要請すればいいじゃんと思うかもしれません。

しかし、当時のバスには犯罪者に知られずに内部の異常事態を外部に知らせる仕組みやマニュアルがなかったそうです。

バスが目的地に時間通りに着かなかったら変だと思って事務所からバスへ連絡が行くのでは?という考えもありますよね。

だがしかし実際に何度も無線で連絡していたがバスからは返事がなかったようです。

こちらに関しては諸説ありますが、濃厚なのは無線の電波範囲外だったというところです。

運転手によると、ハザードランプの点灯やパッシングをするなど外部に異常事態を伝えようとはしていたが気づいていたかは微妙とのことでした。

パトカー

バスは九州自動車道から中国自動車道に入り、この時には高速道路交通警察隊がバスを追尾していました。

警察が追尾を開始していたころ、山口県の小郡インターチェンジ付近で走行中のバスから高速道路に飛び降りて負傷している乗客を警察が発見し、乗客1名を救出

救助作業

バスは山陽自動車道に入り、下松市の下松サービスエリア付近では警察車両に行く手を阻まれ減速したバスから身を乗り出した乗客1人が、警察に救出されました。

バスは広島県へ入り、広島市安佐南区の武田山トンネル付近で男性客全員を解放したあと、東広島市の奥屋パーキングエリアに入り数時間停車します。

ここで警察の説得により犯人は差し入れを提供するという条件で負傷した人質3人を解放したが、うち1人はすでに失血死していた。

ここで広島県警は、食料や簡易トイレ、毛布などを乗客に差し入れました。

少年の家族も説得のために現場に到着したが、少年はこれに応じることを拒否。

事件発生から15時間半後、サービスエリアで停車中に警察官による説得中に突入の合図を受けた15名の隊員の突入により犯人は逮捕されました。

逮捕

この突入で機動隊員1名が少年に左足を切り付けられ負傷、この様子はテレビで生中継されました。

その後、犯人は医療少年院へ送られ2006年1月中に仮退院し社会復帰への訓練を始めました。

犯人少年Aの過去と動機

少年は中学校で虐められており、親が学校に相談をするも学校側はいじめの存在を頑なに認めませんでした。

高校受験がもうすぐ始まる中学3年の冬、クラスメートに唆され、階段の踊り場から飛び降りて重傷を負ってしまいます。

肝心の高校受験を病院内で受け、無事合格したもののすぐに中退してしまいました。

不登校となった少年は大検を目指していましたが、その頃から少年はパソコンでインターネット掲示板の2chを頻繁に利用するようになります。

家庭内暴力が悪化する中、危機感を感じた親は警察に相談する。しかし、問題が起きていない限り対処できないと断られてしまいます。

親は精神科医に相談し、少年は療養所に入院することとなりました。

精神科

少年は事件を起こした時とは別人のようにスタッフ患者共々に礼儀正しく接していたそうです。

このような状況が評価されたのか少年に外出許可が降りますが、その時たまたま少年が老夫婦を殺傷する事件を知り、感銘を受けます。

 

「早く彼のようになりたい。」

 

と自分自身の手記に記載するが主治医はこの手記を全く読んでいなかったため、安心し外泊許可を出してしまった。そこで彼はバスジャックを実行しました。

恐ろしい手記

少年と父親が深夜のドライブに行っている間、母親は少年の部屋を探ったところ、そこには、スタンガン、ナイフなどの凶器と犯行声明文がありました。

なんでぼくはこんなことを書いているんだろう

さっき犯行声明文を出してきた

何かおそろしいことを書いたような気がする

僕は昔から怒ると何をするかわからないと言われたけれど、最近もう1人の別のが出てきた

そいつは、ぼくに恐ろしいことをすすめる

人を殺せ

人を殺せ

だれか止めてください

もう止まらない

もう止まらない

父と母が少し気づいたようだ

ぼくが人を殺した時、自らの破滅によって一生を終える

もう死ぬのか

人を殺すのか

今の僕は何だろうか

コレデオワリ

モウオシマイ

モウオシマイ

スベテ

サヨウナラ

バーイ

この手記を見てから母親は警察に通報したそうです。

2chにおいての少年A

2ch

2ch内での少年は他の2chねらーからバカにされると別人のように攻撃的な発言を繰り返していました。

少年は「キャットキラー」という固定ハンドルネームを用いて2ちゃんねるを利用していたが当時の2ちゃんねるでは固定ハンドルネームの存在が嫌われており(今もあまり良くは思われていない)、こういった固定ハンドルネームがいるスレは度々荒らされていたそうです。

色々くだらないレスバトルがある中、「キャットキラーからネオむぎ茶に改名する」と宣言し余計に反感を買っていました。

仮退院の翌日、少年は近くのホームセンターで包丁を購入した時に2ちゃんねるにスレッドを立てて

「ヒヒヒヒヒ」

とだけ書き込みを残した。

2chねらーはそんな少年をこのようにプロファイリングしました。

  • 名前:ゴミカス
  • 年齢:30歳
  • 職業:無職
  • 学歴:高卒
  • 資格・免許:無し
  • 趣味:無し 特技:無し
  • 身長:165センチ
  • 体重:65kg
  • 容姿(顔):30点
  • 友人:無し(いない歴30年)
  • 恋人:無し(いない歴30年)
  • 前科:無し(万引で補導歴有り)
  • 財産:無し(親の土地約1億円分を相続する予定)
  • 存在感:無し

ショックを受けた少年は自らのハンドルネームをネオ麦茶に変更して以下のようにプロファイリングを訂正します。

  • 前:ネオむぎ茶
  • 年齢:16歳
  • 職業:登校拒否
  • 学歴:今のところ中卒
  • 資格・免許:無し
  • 趣味:無し
  • 特技:無し
  • 身長:178cm
  • 容姿(顔):65キロ
  • 友人:無し(いない歴2年)
  • 恋人:無し(いない歴16年)
  • 前科:無し
  • 財産:無し(親の土地約10億円分を相続する予定)
  • 存在感:欲しい

なんとも悲しい嘘のステータスです。

ネオむぎ茶という名前

当時2ちゃんねるで有名だった固定ハンドルネーム「むぎ茶」を真似したことからという説が濃厚。

様々なシステム上の問題を抱えていた当時の2ちゃんねるで弱点をみつけては荒らしを繰り返していた人物です。

そんな彼に憧れを抱いて「ネオ(新しい)」をくっつけてネオ麦茶というハンドルネームを付けたのではないかと推測されています。

そんな犯人は今

あくまでインターネットの噂のひとつなので鵜呑みにはしないでください。

デイリー新潮によると事件後5年と4ヶ月で仮退院したそうです。今もなお被害者、遺族に対して賠償金を支払っているそうです。恐らく加害者本人ではなく両親からの賠償金でしょう。

総額1,380万円を手持ち資金でなんとか支払うことができたとのことなので、そこそこ裕福な家庭だったのでしょう。だとしたら「幸せ=お金」の式は成り立ちそうにないですね。

弁護士ドットコムニュースでは事件の被害者である牛刀で切りつけられた女性のインタビュー記事が挙げられていますが、全面的に加害者を責め立てるのではなく少年法のあり方や加害者の辛さに対してコメントを述べている。

Twitterコメント

まとめ

若者、2ch、バスジャックがキーワードとなるネオ麦茶事件。今後自分も同じ状況になるかもしれないという恐怖が記事をまとめている時に感じました。

バスが走行しているという閉鎖空間の中でどう対処すれば、より生き残れるかということを考えなければいけないと思いました。

キレる17歳という言葉が流行っていたように、この時期は酒鬼薔薇事件の犯人と同じような年代の少年少女達が残虐な犯罪をしていたそうです。例えば、豊川市主婦殺人事件、岡山金属バット母親殺害事件、山口母親殺害事件、大分一家6人殺傷事件、歌舞伎町ビデオ店爆破事件などなど。どれも15〜17歳の犯行です。

背景には家庭問題や学校でのいじめ、社会に馴染めないなどが実際にありましたが彼らは一体何を思って事件を起こしてしまったのだろうか。

テレビのニュースを見ているとこうした犯罪者は脳に何かしらの欠陥がうんたらかんたらで対処法はありません!という意味も分からない意見を述べるコメンテーターもいるが必ず犯行には理由が存在するので、メディアに出る専門家には動機と背景の分析、こういった状況での対処法を述べてほしいものです。

明日は我が身の精神をお忘れなく。

参考文献

Wikipedia – 西鉄バスジャック事件

デイリー新潮

弁護士ドットコムニュース

不思議
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